最近、体調不良が続いている。
でも、原因が分からない。
原因が分からないってすごく不安ですよね。
悪い病気じゃないかな?という不安に加え、体がつらくて日常生活にも支障をきたしていると、気持ち的にもとてもつらい。
そのつらさ、自律神経失調症が原因かもしれません。
私も自律神経失調症でした(>_<)
この記事では私自身が自律神経失調症と診断されるまでの経緯も含めて、この病気についてお伝えしていきますので、「あれ?あてはまっちゃうかも」と思った方はぜひ病院へ行ってみてくださいね。
自律神経失調症ってなに?
自律神経は、体内の機能や器官を自動的に調節する神経系の一つです。
鼓動や消化、呼吸など無意識に働く身体の機能をコントロールしています。
自律神経は交感神経と副交感神経の2つから構成されています。
交感神経
交感神経は意欲的・活動的に何かに取り組もうとするとき、ドキドキわくわくしたり、恐怖、緊張などの状態にあるときに優位に働きます。
日中の活動時間帯は大体この交感神経が優位に働いている状態です。
副交感神経
交感神経とは反対に、リラックスしているとき、休息しているときには副交感神経が優位に働きます。
食事、睡眠時などは副交感神経が優位に働きます。
具体的に例えると・・・
大切な商談や試験などの前、緊張しますよね。
このときには交感神経が優位に働いて、心拍数が上がり、ドキドキします。
ですが、商談・試験が無事に終わると、ホッとしますよね。
そうすると今度は副交感神経が活発になり、リラックスしたのんびりとした気分になります。
普段はどちらが優位に働いているときでも、身体の機能が自動的に上手にバランスをとっていますが、何かしらの理由で、このバランスが取れなくなると、心身に様々な不調をきたします。
心と脳と身体のバランスが取れなくなる。
これが自律神経失調症です。
自律神経失調症の症状
自律神経失調症の症状は本当に様々です。
このことが自律神経失調症の診断を遅らせる原因のひとつにもなっています。
主な症状
- 疲労感やめまい
- 頭痛や胸痛
- 寝つきの悪さ、睡眠障害(何度も目が覚める、寝た気がしないなど)
- 頻尿、消化不良(吐き気・下痢・便秘)
- 血圧の変動や動機
そのほか実際に私にあった症状
上記に主な症状を書きましたが、私に実際あった症状で当時検索しても見つけられなかった症状があります。
それは手足の痺れ、脱力感と突然の意識の遠のき。
最初に意識が遠のいたのは車の運転中でした。
それ以降、意識の遠のきがいつ来るかという恐怖と、四六時中続く吐き気が私が一番つらかった症状でした。
自律神経失調症の原因
実は原因はまだハッキリとは分かっていません。
ストレス、遺伝要因、生活習慣、感染症などが考えられています。
実際私に症状が出始めたのは、大きなストレスをガツンと受けた2日後くらいから。
数か月耐えていたセクハラに我慢の限界がきて上司に報告→本人に話がいき気まずくなる→周囲の何人かにバレるといった、小さなストレスにしばらく耐え続けたあとの大爆発。
ただ、ラウンジなどでバイトをしていたこともあり、まさか自分がセクハラが原因で心身に不調をきたすとは思っていませんでした。
なので、当時私自身はこれを「ストレス」とは自覚しておらず、あとあと心療内科で診察をしてもらったときに、これが大きなストレスになっていたことを自覚した感じです。
「思い当たるストレスがない」という方でも、つらい症状が続くようなら病院へ行ってみてください。
診断と治療
診断は基本的には様々な体の検査をしたのちの除外診断になります。
いきなり自律神経失調症を疑う人は少ないと思うので、まずは顕著に出ているつらい症状に合わせて、診療科を選びます。
私の場合で順を追って書いていきますね。
診断までの実際の流れ(私の場合)
消化器内科
とにかく吐き気がつらくて受診。
胃カメラなどの検査をして異常なし。
胃食道逆流症との診断を受け、薬を処方されて一時的に治まる。
服用をやめると再び症状が出る→また通院の繰り返し。
耳鼻科
もともとめまい持ちのため主治医あり。
めまいでも吐き気は起きるし、意識の遠のきをめまいと勘違いしたのかな?と思い受診。
めまいの所見もあったが、意識が遠のく感じや手足の痺れを伝えると、循環器内科をすすめられる。
循環器内科
24時間心電図で心疾患などの検査。異常なし。
脳神経内科
意識の遠のきや痺れで脳の異常がないか受診。MRI異常なし。
内分泌化
更年期障害を疑い受診。異常なし。
半年くらいの間に消化器内科はずっと通院しつつ、並行してこれだけの病院を回って異常なし。
仕事も行けなかったり、行っても早退を繰り返して、ついには休職を勧められる事態に。
吐き気のせいで家事もほぼできず、食事も無理矢理とるけど美味しくないし、意識遠のくし・・・
この頃には「原因も分からず、ずっとこのままならもう○にたい」と最悪な思考まで芽生え始め、ここでようやく心療内科に行くことを決心。
ずっと行っていた薬局の薬剤師さんに「治らないなら、ここの心療内科に行ってみなさい」と言われていた病院があったので、素直にそこを受診。
ついに診断が・・・
心療内科での診察は「何を話せばいいんだろう?」と不安に思っていましたが、医師がきちんと話やすいように誘導してくれます。
症状が出だした頃にさかのぼって話していくので、初診の診察時間は35分ほど。
その診察中に、話そうとすると涙が出て声が詰まってしまう部分が…
それが私の「原因」だったわけですね。
頭では「それほどでもない」と思っていることに心がついて行ってない状態。
つまり「バランス」がうまく取れていない状態でした。
初診では「鬱に進行しつつある状態の自律神経失調症だろう」という診断。
これで処方された薬で症状が改善すれば、診断は確定です。
治療
治療は投薬がメインでした。
初診時に軽い睡眠薬と精神安定剤が処方されます。
身体が薬に慣れるまで少し時間がかかるということで、2週間分の処方でした。
あんなに色々な症状があったのに、たったこれだけの薬で全部なくなるの?と、疑いまくり。
が、1週間経過したあたりから、いきなり症状がなくなって、感動で涙が出ました。
吐き気がない、ご飯がおいしい、眠れた。
たったこれだけのことなのに、「生き返った!!」という気持ちに。
ここでやっと自律神経失調症って確定診断がついたよ!
原因が分かって、治療が出来るだけでも気持ちはすごく楽になりますし、身体が元気になると心も前向きになっていって、どんどん改善に向かっていきます。
ただ、運転中に意識が飛びかけた恐怖は大きかったようで、運転をすると動機や発汗があったり、得も言われぬ不安に襲われたりで、そこは少しずつ少しずつ時間をかけて慣らしていく感じでした。
病院に行くのを迷っている方へ
心療内科に行くのは勇気がいりますよね。
でも、心と身体の健康は密接に関係しています。
このまま不調を我慢し続けると、それこそ「心の病気」に進んでいくことに・・・
一度乱れた自律神経のバランスを整えるには時間がかかります。
おそらく比較的軽度だった私でも、薬を完全にやめれるまでに1年。
「自律神経失調症はまだ心の病気ではない。この段階では脳の病気だ。治療が遅れるから心の病気に進行していく。」
私が受診した時に医師が言っていた言葉です。
早期受診・早期治療で、活気ある日々を取り戻してください!
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